2007年02月18日 (14:45)
木を知る 木=Ki
■木材の感覚 木は温かい
■木材知識
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木材の感覚 木は温かい
G O K A N
五 感
木には温かみがあります
独特の温かみ
視覚
聴覚
触覚
味覚
嗅覚
味覚は直接的には関係はありませんが
木は様々な感覚や効果を与えてくれます
肌で触れると他の材質にはない独特の肌触りを与えてくれます
木は温かいんですよね
なぜヒトは木を温かいと感じるのでしょうか?
物質は
熱が伝わりやすいものほど
触っているもの手の熱がはやく移るので
触れると冷たく感じます
その反対に
熱が伝わりにくいものは
触ってもあまり冷たく感じず
温かく感じる
重い物質ほど熱が伝わりやすい
同じ体積で比較した場合
重いものの方が熱がはやく伝わる
私たちの身のまわりにある木は
鉄やコンクリートより軽く 熱が伝わりにくい為
温かく感じる
たとえば
密度g/㎥ 熱伝導率W/m・k
鉄 7.9 84
コンクリート 2.4 1.0
アカガシ 0.92 0.19
ブナ 0.63 0.14
ヒノキ 0.41 0.095
スギ 0.38 0.087
キリ 0.29 0.073
空気 0.0013 0.024
発泡スチロールに手で触ってみる
すると温かく感じる
鉄パイプに触ってみる
冷たく感じる
ヒトは一定の割合で体表から熱を逃がしていて
それが適当な場合に快適に感じる仕組みになっています
熱の伝えやすさを熱伝導率という用語で言い表し
熱伝導率が大きい場合は“冷たい”
熱伝導率が小さいと“温かい”
ことになる
上の数字を見れば一目瞭然
スギの熱伝導率は
鋼材の実に480分の1の0.08
0.10以下の物質は熱絶縁材料と云います
軽くて有名なキリはスギ以上の熱絶縁材料
多くの木が熱絶縁材料に近い性質を持っている
太陽の光の中の熱線と云われる赤外線を木材は再放射してくれる
実は
体温をもった人も赤外線を出している
同じように熱線を相互に返しあっているのです
木材は触ってもヒャッとすることが少なく
しばらくするとほんのりとした“温かさ”さえ感じます
まさに、木は“温かい”材料と言える
この温かみは
幾百年ものトキを深い森の中で生き続けた
「いのち」が私達に与えてくれるもの
木は温かい
中に空気が通っている
木は呼吸している
木は生きもの
木の家は温かい
木の様々な特性を活かした住まいづくりが日本の風土には最適
木材知識
■スギ
■カラマツ
杉=スギを知る
Cryptomeria japonica
スギ科/スギ属

日本固有の樹木で一属一種の樹木
秋田・吉野・魚梁瀬(やなせ)などの天然林の地域性品種と
全国でそれぞれ少しずつ特質が異なっています
造林樹種のうち6割を占めている
これは日本の国土の12パーセントを占め、九州地域の面積に匹敵
スギの名は「直ぐなる」からきていると言われ
幹は通直で細りが少ないのが特徴
枝下が長く枝は細く、加工は容易
スギは素直で軽く粘りやすい性質で
柱材中心の利用からその特性を最大限生かせる板材や梁材としての利用転換が求められています
登呂の遺跡には田の畦道に大きなスギの板が無数使われていました
スギ材は早材部と晩材部の差が大きいので、その間で割りやすい
この加工のしやすい性質のため
昔から生活に必要ないろいろな器具や道具がスギで作られてきました
スギよりヒノキが良いという信仰がありますが
庶民的な木で手頃な価格で手に入る良材と言えます

スギ材
天然スギ(地域性品種)秋田・吉野・魚梁瀬・屋久島など
一般的にスギは庶民的な木とされていますが
価格的にはほんとにピンからキリまでの木
天然スギの中でも高価なものはかなり高価になります
□□□ワンポイント□□□
南のスギは脂がのって硬く締まった感じがあり、年輪も太くはっきりしています。寒いところのスギは年輪が細くせまく、脂は少なくやわらかい感じがします
人工植林スギ(栽培品種)青森県から四国九州までの全国の山
近くの山で秋冬に葉っぱが散らない木の山は植林された
スギかヒノキの山の可能性が大きい
特にスギは日本の森林の32%を占めています
その木の特徴も栽培品種といっても地域ごとに見るとずいぶん変わっています
造林方法や地質、気候でずいぶん変わります
これは天然も人工植林スギも同じ
□□□ワンポイント□□□
「地のものを食べろ」と良く言いますよ
木材も近くの山で取れる品質の良いスギを使うべき
その土地の気候や風土で育った木の方が
その土地に建てる材木として適しているのは当然

木目と色が特長
スギの木目
スギは赤身と白太がはっきりとした木
取る部分によっていろいろな表情の木材が取れます
同じ赤身と呼ばれている部分でも黒い部位
茶色っぽい部位
サーモンピンクやオレンジ色や赤黒い部位等があります
また年輪がはっきりしており「スギは木目が売り」と言われています
柾目と板目でも木目の表情が全く違う
使う場所によって表情を楽しむ…それがスギのおもしろさ
□□□ワンポイント□□□
赤身に含まれる精油成分は酒樽に用いて日本酒に木の香りを与えられます
用途が広い
スギの用途
スギは一本の木から様々な使われ方ができます
柱や梁桁などの建築構造材
障子や襖や雨戸などの建具
天井板等の内装材
下見板等の外装材
足場板にまで建築用材として様々な使われ方をしてきました
その他にも家具、桶、樽、箸、下駄など
日本人の暮らしにこれほど密接に関わってきた木はスギ以外にはありません
□□□ワンポイント□□□
スギはヒノキより成長が早いので住宅の梁や桁に使えるものがとれるような大きなものも比較的安価にある
スギは戦後に植林したものが収穫期を迎えており
ヒノキと違って成長も速いので住宅の梁桁にできるような大きさの丸太が
産地によっては出てきています
スギを「梁桁」として利用することは
大きくなったスギを有効利用する方法として期待されています
スギは日本人の大多数がその木目に親しみを持っていると言われます
その木目や色を「梁桁」に使いインテリアとして取り入れてみませんか
直線的なシンプルなデザイン、構造躯体が見えているという安心感、アクセントを持ったインテリアに仕上ることができます

唐松=カラマツを知る
Larix leprolepis
マツ科/カラマツ属

落葉松とも言われるように、日本産の針葉樹では唯一の落葉樹
信州や北海道の美しい光景としてすっかり定着している
信州をはじめとする本州中部を中心に分布
海抜1000mから2000mの温帯上部から亜寒帯にかけて見られます
寒冷地域での造林樹種として、スギ、ヒノキに次ぐ面積があります
心材の色は褐色ないし赤褐色で、年を重ねると濃色になる。白色の辺材とは対照的
早材と晩材の違いが大きく、年輪がはっきりとしている。
樹脂が材面に出やすいため、これまでは建築物の目に触れる場所にはあまり使われなかったが
最近では乾燥による樹脂固定技術が進んで、カラマツの内装材などの用途も広がっている
成長の遅くなった大木のカラマツは、「天カラ」と呼ばれて評価が高い
心材の保存性は中庸
水中での耐久性が高い
用途は建築用材、土台、床・壁材、桁、梁、階段板、そのほかには家具、足場丸太、杭丸太、コンパネ桟木など
幼壮時の成長が極めて速く、人工林では樹齢30年〜40年で伐採、出荷されるものが多い
乾燥収縮率は大きいが、良く乾燥させて使えば魅力のある材となる

カラマツ材
カラマツは針葉樹の中でも色目が多く表情が豊か
日本に自生する針葉樹のほとんどは常緑樹ですが
カラマツだけは落葉します
そのためカラマツは四季の変化が豊であり
特に新葉や黄葉の季節が美しいと言われています
春には淡い緑の葉がきらきらと輝き
紫がかった花も私たちを楽しませてくれます
夏には葉は新緑色になり11月には黄金色になって落葉します
単一で植えられていても季節によって
様々に姿を変えるので実に楽しい木と言えます
□□□ワンポイント□□□
信州といえば高原のカラマツの美しい風景が思い出されるけど、植林によって造られた風景が多いのです

内装材のカラマツ
乾燥技術で矯正する
カラマツは
戦後その成長の早さを見込まれて
スギやヒノキが植林できない寒冷地に大量に植林されました
当初はその土地で育った天然林の高樹齢木とは違い
30年から40年ほどの成長途上にある植林木には
ねじれなどの暴れやヤニが多く出て使いづらい木材という評価もありましたが
最近では高温脱脂乾燥技術により
内装材や柱材等への利用が可能になってきています
□□□ワンポイント□□□
植林のカラマツも100年を過ぎると
天然のものと同じく材の欠点が矯正されていくという
飽きのこない有色系木材
カラマツの耐久性
見た目とは違いタフで男性的な木材質
立っている木はとても女性的ですが
木目の表情はシンプルではっきりとしており
材の硬さも日本産の針葉樹の中では重厚です
杭や足場板などの土木用の資材に使われることも多く
木材としてはどこか男性的な印象を受けます
現在では洋室などの椅子や家具がある
どちらかというと傷のつきやすい部屋の床材にも使えるようになりました
茶褐色の有色系の木材ですが
飽きのこないトーンで落ち着いた雰囲気に仕上がる
■木材知識
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G O K A N
五 感
木には温かみがあります
独特の温かみ
視覚
聴覚
触覚
味覚
嗅覚
味覚は直接的には関係はありませんが
木は様々な感覚や効果を与えてくれます
肌で触れると他の材質にはない独特の肌触りを与えてくれます
木は温かいんですよね
なぜヒトは木を温かいと感じるのでしょうか?
物質は
熱が伝わりやすいものほど
触っているもの手の熱がはやく移るので
触れると冷たく感じます
その反対に
熱が伝わりにくいものは
触ってもあまり冷たく感じず
温かく感じる
重い物質ほど熱が伝わりやすい
同じ体積で比較した場合
重いものの方が熱がはやく伝わる
私たちの身のまわりにある木は
鉄やコンクリートより軽く 熱が伝わりにくい為
温かく感じる
たとえば
密度g/㎥ 熱伝導率W/m・k
鉄 7.9 84
コンクリート 2.4 1.0
アカガシ 0.92 0.19
ブナ 0.63 0.14
ヒノキ 0.41 0.095
スギ 0.38 0.087
キリ 0.29 0.073
空気 0.0013 0.024
発泡スチロールに手で触ってみる
すると温かく感じる
鉄パイプに触ってみる
冷たく感じる
ヒトは一定の割合で体表から熱を逃がしていて
それが適当な場合に快適に感じる仕組みになっています
熱の伝えやすさを熱伝導率という用語で言い表し
熱伝導率が大きい場合は“冷たい”
熱伝導率が小さいと“温かい”
ことになる
上の数字を見れば一目瞭然
スギの熱伝導率は
鋼材の実に480分の1の0.08
0.10以下の物質は熱絶縁材料と云います
軽くて有名なキリはスギ以上の熱絶縁材料
多くの木が熱絶縁材料に近い性質を持っている
太陽の光の中の熱線と云われる赤外線を木材は再放射してくれる
実は
体温をもった人も赤外線を出している
同じように熱線を相互に返しあっているのです
木材は触ってもヒャッとすることが少なく
しばらくするとほんのりとした“温かさ”さえ感じます
まさに、木は“温かい”材料と言える
この温かみは
幾百年ものトキを深い森の中で生き続けた
「いのち」が私達に与えてくれるもの
木は温かい
中に空気が通っている
木は呼吸している
木は生きもの
木の家は温かい
木の様々な特性を活かした住まいづくりが日本の風土には最適
木材知識
■スギ
■カラマツ
杉=スギを知る
Cryptomeria japonica
スギ科/スギ属

日本固有の樹木で一属一種の樹木
秋田・吉野・魚梁瀬(やなせ)などの天然林の地域性品種と
全国でそれぞれ少しずつ特質が異なっています
造林樹種のうち6割を占めている
これは日本の国土の12パーセントを占め、九州地域の面積に匹敵
スギの名は「直ぐなる」からきていると言われ
幹は通直で細りが少ないのが特徴
枝下が長く枝は細く、加工は容易
スギは素直で軽く粘りやすい性質で
柱材中心の利用からその特性を最大限生かせる板材や梁材としての利用転換が求められています
登呂の遺跡には田の畦道に大きなスギの板が無数使われていました
スギ材は早材部と晩材部の差が大きいので、その間で割りやすい
この加工のしやすい性質のため
昔から生活に必要ないろいろな器具や道具がスギで作られてきました
スギよりヒノキが良いという信仰がありますが
庶民的な木で手頃な価格で手に入る良材と言えます

スギ材
天然スギ(地域性品種)秋田・吉野・魚梁瀬・屋久島など
一般的にスギは庶民的な木とされていますが
価格的にはほんとにピンからキリまでの木
天然スギの中でも高価なものはかなり高価になります
□□□ワンポイント□□□
南のスギは脂がのって硬く締まった感じがあり、年輪も太くはっきりしています。寒いところのスギは年輪が細くせまく、脂は少なくやわらかい感じがします
人工植林スギ(栽培品種)青森県から四国九州までの全国の山
近くの山で秋冬に葉っぱが散らない木の山は植林された
スギかヒノキの山の可能性が大きい
特にスギは日本の森林の32%を占めています
その木の特徴も栽培品種といっても地域ごとに見るとずいぶん変わっています
造林方法や地質、気候でずいぶん変わります
これは天然も人工植林スギも同じ
□□□ワンポイント□□□
「地のものを食べろ」と良く言いますよ
木材も近くの山で取れる品質の良いスギを使うべき
その土地の気候や風土で育った木の方が
その土地に建てる材木として適しているのは当然

木目と色が特長
スギの木目
スギは赤身と白太がはっきりとした木
取る部分によっていろいろな表情の木材が取れます
同じ赤身と呼ばれている部分でも黒い部位
茶色っぽい部位
サーモンピンクやオレンジ色や赤黒い部位等があります
また年輪がはっきりしており「スギは木目が売り」と言われています
柾目と板目でも木目の表情が全く違う
使う場所によって表情を楽しむ…それがスギのおもしろさ
□□□ワンポイント□□□
赤身に含まれる精油成分は酒樽に用いて日本酒に木の香りを与えられます
用途が広い
スギの用途
スギは一本の木から様々な使われ方ができます
柱や梁桁などの建築構造材
障子や襖や雨戸などの建具
天井板等の内装材
下見板等の外装材
足場板にまで建築用材として様々な使われ方をしてきました
その他にも家具、桶、樽、箸、下駄など
日本人の暮らしにこれほど密接に関わってきた木はスギ以外にはありません
□□□ワンポイント□□□
スギはヒノキより成長が早いので住宅の梁や桁に使えるものがとれるような大きなものも比較的安価にある
スギは戦後に植林したものが収穫期を迎えており
ヒノキと違って成長も速いので住宅の梁桁にできるような大きさの丸太が
産地によっては出てきています
スギを「梁桁」として利用することは
大きくなったスギを有効利用する方法として期待されています
スギは日本人の大多数がその木目に親しみを持っていると言われます
その木目や色を「梁桁」に使いインテリアとして取り入れてみませんか
直線的なシンプルなデザイン、構造躯体が見えているという安心感、アクセントを持ったインテリアに仕上ることができます

唐松=カラマツを知る
Larix leprolepis
マツ科/カラマツ属

落葉松とも言われるように、日本産の針葉樹では唯一の落葉樹
信州や北海道の美しい光景としてすっかり定着している
信州をはじめとする本州中部を中心に分布
海抜1000mから2000mの温帯上部から亜寒帯にかけて見られます
寒冷地域での造林樹種として、スギ、ヒノキに次ぐ面積があります
心材の色は褐色ないし赤褐色で、年を重ねると濃色になる。白色の辺材とは対照的
早材と晩材の違いが大きく、年輪がはっきりとしている。
樹脂が材面に出やすいため、これまでは建築物の目に触れる場所にはあまり使われなかったが
最近では乾燥による樹脂固定技術が進んで、カラマツの内装材などの用途も広がっている
成長の遅くなった大木のカラマツは、「天カラ」と呼ばれて評価が高い
心材の保存性は中庸
水中での耐久性が高い
用途は建築用材、土台、床・壁材、桁、梁、階段板、そのほかには家具、足場丸太、杭丸太、コンパネ桟木など
幼壮時の成長が極めて速く、人工林では樹齢30年〜40年で伐採、出荷されるものが多い
乾燥収縮率は大きいが、良く乾燥させて使えば魅力のある材となる

カラマツ材
カラマツは針葉樹の中でも色目が多く表情が豊か
日本に自生する針葉樹のほとんどは常緑樹ですが
カラマツだけは落葉します
そのためカラマツは四季の変化が豊であり
特に新葉や黄葉の季節が美しいと言われています
春には淡い緑の葉がきらきらと輝き
紫がかった花も私たちを楽しませてくれます
夏には葉は新緑色になり11月には黄金色になって落葉します
単一で植えられていても季節によって
様々に姿を変えるので実に楽しい木と言えます
□□□ワンポイント□□□
信州といえば高原のカラマツの美しい風景が思い出されるけど、植林によって造られた風景が多いのです

内装材のカラマツ
乾燥技術で矯正する
カラマツは
戦後その成長の早さを見込まれて
スギやヒノキが植林できない寒冷地に大量に植林されました
当初はその土地で育った天然林の高樹齢木とは違い
30年から40年ほどの成長途上にある植林木には
ねじれなどの暴れやヤニが多く出て使いづらい木材という評価もありましたが
最近では高温脱脂乾燥技術により
内装材や柱材等への利用が可能になってきています
□□□ワンポイント□□□
植林のカラマツも100年を過ぎると
天然のものと同じく材の欠点が矯正されていくという
飽きのこない有色系木材
カラマツの耐久性
見た目とは違いタフで男性的な木材質
立っている木はとても女性的ですが
木目の表情はシンプルではっきりとしており
材の硬さも日本産の針葉樹の中では重厚です
杭や足場板などの土木用の資材に使われることも多く
木材としてはどこか男性的な印象を受けます
現在では洋室などの椅子や家具がある
どちらかというと傷のつきやすい部屋の床材にも使えるようになりました
茶褐色の有色系の木材ですが
飽きのこないトーンで落ち着いた雰囲気に仕上がる



























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